2008年5月1日木曜日

学校の校章は誰のもの?

広島の高等学校の120周年を記念して「戦争・原爆・平和」という小冊子を受注したことがある。
校訓を撮影しようとしたら奥から校章の設計図が出てきた。
A1ぐらいの大きさの青焼きだった。

現在使われているものは、段々と簡素化し、多種多様な物へと変化している。
アナログの時代に、印刷会社が勝手に書き起こして使う内に変化した物だ。

これを機に正確に書き起こそうと提案したが、資金が出ない…

父である前社長は教員をしており、教育委員会在籍中、祖父の退職にともない印刷会社を引き継いだ。
この高校は自宅の傍にあって、三代前からの古いお得意先ということもあり、自腹で校章をデジタルデータにした。

しかし問題が一つ、
著作権は私にあることだ。


そこで高校と
1.著作権は私にあるが、その高校には無償で貸与する。
2.他社が校章を使う時、その会社が私の著作権を尊重し、使用後はデータを返却すると共に無断使用しないことを条件に無償貸与する。
という覚書を交換し、私の著作権は確定した。


昨日、これを無視して○○印刷が、地図と校章を違法コピーしたことが発覚。
これからその高校で示談の話し合いをすることになり、
デジタル録音機やデジカメを用意して張り切っている私がいる…。


実は弊社の著作権物にはある細工がしてあり、
無償で貸し出す時にもそれぞれ肉眼では見えない印を入れ、
何処に貸したのか特定できるようにしてある。

無償で貸し出す時も
1.我が社の著作権を認め尊重する。
2.連絡した物にしか私用せず、納品後は直ちにそのデータを削除し、流出しないことを厳守する。
3.我が社の著作権を侵害した場合には慰謝料として1000万円を支払う。
4.この契約書の有効期間は5年とし、法律の変更等が無い場合は自動延長とする。
等と書いた契約書にサインさせる。

この契約書の恐ろしいとこは、
1.著作権物を特定していないため、全てのものに適用される。
2.慰謝料の金額は決めてあるが、遺失損益等は別に請求できる。
3.無期限に有効な契約書である。
4.弁護士と相談しながら作った。

などにある。

高校の校章の著作権が私個人にある。
変な話だけど学校側が認めてしまったから仕方無いのです。

校長や事務長が替わるたびに覚書のコピーを渡し、
違反があった場合は学校で話をつける私、さぞ嫌な奴でしょうねぇ。


さ~て、今回はどの位の示談金になるのだろうか?
バカだよね~、言えば只で貸してあげるのに、なんで違法コピーをするんだろう?