2008年2月29日金曜日

教科書検定の「偽」

教科書に沖縄戦の集団自決で、「軍の関与」が復活した。
しかし「日本軍の強制」は認められず、沖縄の抗議は半分しか入れられなかった。

これに関して詳しく考えてみよう。
1.軍の強制については現存する沖縄住民の証言がある。
2.軍の文書での命令は不明。
3.検定過程での詳細は一切公表されない。
4.軍の強制かどうかは戦争犯罪に関わってくる。
5.事実を経験した人々の意見を経験していない審議員が判断している。
6.戦時中は「一億玉砕」のスローガンがあった。

この報道を見て気づいたことは、
法廷では恐喝や脅しにおいて、その事実を問題にするのではなく、
被害者が恐喝や脅しと感じたかどうかが重要で、感じたならば有罪となることだ。

当然沖縄戦でもこれが適用されるべきで、国民が軍から強制されたと感じたならば、
日本軍が強制したことになるはずです。

もう一つは、
軍の下っ端がしたかもしれないが、トップは命令していないという論理。
今年は偽装問題等でさんざん聞かされましたが、この問題は昔からあるんだな~と、
つくづく思ってしまいます。

そういえば日本軍は皇軍と呼ばれていましたね。
そう、天皇の軍隊。
つまり天皇を守るための軍隊であり、国民を守るためのものでは無いということです。

「一億玉砕」の中には天皇とその家族、それらを守るための軍隊は入っていなかったに違いない。


昔、中国の天安門事件で軍隊が出動されたけど、
戦車の前に老婆が立ちはだかり
「人民の軍隊が人民を殺すのか!」と強い調子で叫んでいた。
その時、なんという自信、なんという信頼なんだろうと思いました。

天皇のために平気で国民に自殺を強制した日本軍。
まさか、自衛隊にその考えは受け継がれていないよね。
受け継がれていないはずだよねぇ。
受け継がれていないといいよね~ェ。


教育は国の礎。
ちゃんと見えるところで聞こえるように審議すべき問題です。